COLUMN

足の健康コラム

足の治療に保険は使える?自由診療になる理由と、保険診療との使い分け

足裏脂肪移植は保険が使えないと聞いたけれど、なぜなのか」「保険の範囲でできることはないのか」

費用を検討するうえで当然のご質問だと思います。ここでは、何が保険適用で、何が自由診療なのか、そしてその線引きがどこにあるのかをご説明します。

なぜ保険が使えないのか

公的医療保険は、国が保険適用の対象として定めた診療行為にのみ適用されます。

ご自身の脂肪を採取・加工して足裏に移植する治療や、多血小板血漿を注入する治療は、現時点でその対象として定められていません。これが自由診療となる理由です。

「効果が確認されていないから保険が使えない」という意味ではありません。保険適用の可否は、有効性だけでなく、制度上の位置づけや適用範囲の議論を経て決まるものです。

自由診療となる治療

次の治療は自由診療(保険適用外)です。

治療 料金(税込)
両側 足裏脂肪移植(術後用オーダーインソール作成費用を含む) 880,000円
片側 足裏脂肪移植(術後用オーダーインソール作成費用を含む) 660,000円
足裏クッション注射 220,000円
足底ヒアルロン酸注射 66,000円〜
PRP療法 132,000円/1回
オーダーメイドインソール 55,000円
オプション:静脈麻酔 110,000円

自由診療では、同じ日に受けた診察・検査も含めて全額が自己負担となります。初診料5,500円・再診料2,200円・カウンセリング料13,200円(術前エコー検査を含む)も自由診療の料金です。

足裏脂肪移植の場合は、さらに術前検査13,200円・術後用物品セット15,000円・術後消毒セット1,500円・抜糸処置5,500円・術後診察4回分の再診料がかかります。総額の目安は「足裏脂肪移植の費用」に掲載しています。

保険が適用される治療もあります

足の診療のすべてが自由診療というわけではありません。当院では、保険が適用される治療も行っています。

保険適用の可否は、症状や治療内容によって変わります。同じ疾患名でも、術式や目的によって保険診療になる場合と自由診療になる場合があります。診察のうえで必要であれば適切な医療施設をご案内します。

混同されやすい点

同じ日に保険診療と自由診療を受けられますか

原則として、保険診療と自由診療を同一の診療の中で組み合わせること(混合診療)は認められていません。当院では、どちらの枠組みで診療を行うかを事前にご説明し、ご了解いただいたうえで進めます。

インソールは保険が使えますか

当院で作製するオーダーメイドインソールは基本的に自由診療です。疾患や作製の目的によって、医療機関で保険適用となる装具の扱いは異なります。診察時にご確認ください。

なお、足裏脂肪移植の術後に使用するオーダーメイドインソールの作成費用は、手術費用に含まれています。

「まず保険の範囲で試したい」というご希望も承ります

このご希望は、遠慮なくお伝えいただいて構いません。

痛みの原因によっては、保険診療の範囲やインソールで対応できる場合があります。当院では、適応を確認したうえで選択肢を整理してご提案します。はじめから自由診療を前提にご案内することはありません。

自由診療を検討するときに確認しておきたいこと

自由診療は費用が全額自己負担となるため、次の点を事前に確認しておくと判断しやすくなります。

  • 治療費以外に、診察・検査・術後のケアに関わる費用がどの程度かかるか
  • 効果の持続と、追加の処置が必要になる可能性
  • ダウンタイム(足裏脂肪移植の場合は術後4週間の免荷期間)を確保できるか
  • 起こりうるリスク・副作用

当院ではカウンセリングの段階で総額の見通しをお伝えします。費用の内訳もあわせてご覧ください。

医療費控除について

自由診療であっても、治療を目的とした医療行為であれば、確定申告における医療費控除の対象となる場合があります。

ただし、対象となるかどうかの最終的な判断は税務署が行います。美容を目的とする施術は対象外とされるのが一般的です。領収書は保管し、詳細はお住まいの地域の税務署にご確認ください。当院では領収書を発行しています。

高額療養費制度との関係

高額療養費制度は、公的医療保険が適用される診療の自己負担額が対象です。自由診療の費用は対象になりません。

同様に、自由診療の費用は保険診療の自己負担額と合算することもできません。「まとめて申請すれば戻ってくる」ということはないため、この点は誤解の生じやすいところです。

一方、陥入爪の処置など保険が適用される治療については、通常どおり制度の対象となります。

治療を選ぶときの順序

費用の面から考えるときは、次の順序で整理すると判断しやすくなります。

  • 痛みの原因を確定させる
  • 保険診療で対応できる範囲を確認する
  • それでも残る問題に対して、自由診療の選択肢を検討する
  • 効果の持続とダウンタイムを踏まえて、年単位の総額で比較する

この順序を飛ばして金額だけを比べると、判断を誤りやすくなります。

よくあるご質問

Q. 見積もりは出してもらえますか。

カウンセリング時に、想定される検査・処置を含めた総額の見通しをお伝えします。

Q. 生命保険や医療保険の給付対象になりますか。

ご契約内容によります。診断書が必要な場合は発行いたしますので、お申し出ください。

Q. 治療をやめた場合、支払い済みの費用はどうなりますか。

取り扱いはカウンセリング時にご説明します。ご不明な点は事前にご確認ください。

費用の前に、原因を確かめてください

保険が使えるかどうかは、痛みの原因が何かによって変わります。

当院では、超音波(エコー)で足裏の脂肪の厚みや腱・筋膜の状態を確認します。その結果を見てから、保険診療・自由診療の両方を含めて選択肢を整理し、保険診療の適応になる場合は適切な医療施設にご紹介いたします。

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当院について

リスク・副作用について

足裏脂肪移植には、脂肪を採取する部位の内出血・筋肉痛のような痛み・腫れ・皮膚の凹凸・色素沈着、移植する部位(足裏)の生着不全・石灰化・感染・血腫・左右差・シスト形成・術後の一時的な腫れ・痛み・内出血が生じる可能性があります。少なくとも術後1週間は足底の痛みが続き、術後4週間の免荷期間が必要です。注入治療では、注入部位の一時的な腫れ・内出血・痛み、まれに感染やアレルギー反応が生じる可能性があります。なお、足裏クッション注射(Sculptra®/ポリ-L-乳酸製剤)と足底ヒアルロン酸注射(Neuramis®/架橋ヒアルロン酸製剤)に用いる製剤は、足底部への使用について国内で薬事承認を受けていない未承認医薬品・未承認医療機器であり、医師個人の責任のもとで輸入したものを使用しています。同一の効能・効果で国内承認を受けた医薬品はありません。諸外国における承認状況・安全性情報を含む四項目の詳細は「足裏脂肪移植の費用」ページに記載しています。

監修:菊池 守(リカルナクリニック)