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症状・疾患から探す足底腱膜炎
朝起きて最初の一歩を踏み出した瞬間、踵に走る激痛。あるいは、座って休憩した後の歩き出しで感じる鋭い痛み。多くの患者様が、こうした症状を「ただの疲れ」や「年齢のせい」だと諦めて放置してしまいます。しかし、足の耐用年数は、何もしなければ約50年で尽きると言われています。人生100年時代において、折り返し地点で足が悲鳴を上げ始めるのは、ある意味で自然なことかもしれません。
欧米、特にアメリカでは「歯が痛ければ歯科医」と同様に、「足が痛ければ足病医(Podiatrist)」にかかるのが常識ですが、残念ながら日本にはその制度がなく、足病医療は世界から30年遅れていると言われています。そのため、整形外科や皮膚科をたらい回しにされ、適切なケアを受けられないまま悩んでいる方が少なくありません。
当院は、日本初の足の総合病院「下北沢病院」で院長を務めた医師による、包括的な足の総合診療を提供しています。単に痛みを取るだけでなく、再生医療と足病治療を組み合わせ、あなたが痛みなく美しく歩ける状態へと生まれ変わる(Reincarnation)ためのサポートをいたします。
足底腱膜炎の症状
足底腱膜炎は、足の裏にある扇状の膜(足底腱膜)に負担がかかり、炎症や微小な断裂が起きている状態です。以下のような症状に心当たりがある場合は、早めの受診をおすすめします。
- 起床時、ベッドから降りて最初の一歩目に踵が激痛で歩けない
- しばらく歩いていると、徐々に痛みが和らいでくる
- デスクワークなどで長時間座った後、歩き始めると再び痛む
- 夕方になると足裏全体の疲労感や痛みが強くなる
- 踵の骨の前方(土踏まず寄り)を押すと強い痛みがある
足底腱膜炎の原因
一般的には、加齢によるアーチ(土踏まず)の低下や、スポーツ・立ち仕事による使いすぎ(オーバーユース)により、足底腱膜が踵の骨に付着する部分が引っ張られ、炎症を起こすことが原因とされています。しかし、当院ではもう一つの重要な原因に着目しています。それは「足底脂肪の萎縮」です。
踵には本来、衝撃を吸収するための天然のクッション(脂肪体)が存在します。しかし、この脂肪は70歳以上の方の約半数に見られるように、加齢とともに萎縮し、減少してしまいます。クッションが薄くなると、着地時に踵の骨が地面からの衝撃を直接受けることになり、それが足底腱膜への過度な負担や炎症を引き起こすのです。
他院で「足底腱膜炎」と診断され、湿布やインソールで様子を見ていても改善しない場合、この「脂肪のクッション不足」が見落とされている可能性があります。
足底腱膜炎の検査・診断
当院では、医師の経験や勘だけに頼るのではなく、最新の機器を用いて足の状態を「見える化」し、数値に基づいた正確な診断を行います。
超音波検査(エコー)
レントゲンには写らない、足裏の脂肪パッドの厚みをミリ単位で計測します。また、筋肉や腱の状態(脂肪型・筋肉型・むくみ型)や血流、神経の腫れを確認できるため、痛みの原因が「腱膜の炎症」なのか「脂肪の萎縮」なのかを正確に鑑別するために必須の検査です。
MRI
骨だけでなく、軟部組織や神経の走行、筋肉の体積変化を3次元で詳細に解析します。レントゲンでは判断が難しい微細な異常を発見し、より的確な治療計画を立てるために用います。
レントゲン
荷重位(立った状態)で撮影を行い、骨の変形や、踵の骨にトゲのような突起(骨棘)ができていないか、関節のアライメントに異常がないかを確認します。
歩行解析
デジタルデバイスを用いて、着地時の衝撃強度や重心の偏り、足圧分布を測定します。立ち方の癖が痛みを増幅させていないかを客観的に評価します。
足底腱膜炎の治療法
当院では、保険診療から最先端の再生医療まで、患者様の症状とライフスタイルに合わせた「ベストミックス」を提案します。
足底脂肪移植(日本唯一の足底再建プログラム)
加齢や酷使によって失われた踵のクッション(脂肪)をご自身の細胞で再生させる、当院が提供する足底再建プログラムです。お腹や太ももから採取した自身の脂肪を足裏に移植することで、物理的なクッション性を回復させると同時に、組織の再生を促します。インソールでも痛みが取れない難治性の痛みに対する選択肢の一つとして提案しています。
PRP(多血小板血漿)療法
PRP療法は、自己治癒力を高めて足底腱膜の修復を促す再生医療です。自身の血液を遠心分離し、組織修復を助ける「成長因子」が豊富な血小板を濃縮。これを患部に直接注射します。
自身の血液を用いるため副作用が少なく、ステロイドと違い組織の根本的な再生が期待できます。効果実感まで数週間〜数ヶ月かかる場合がありますが、難治性の痛みに対する有効な選択肢です。
医療用オーダーメイドインソール&運動指導
個人の足型と歩行データに基づき、足本来のアーチ構造をサポートするインソールを作成するとともに運動指導を行います。足底腱膜にかかる張力を軽減し、痛みの再発を防ぐための基本的な治療です。