TREATMENT

治療について

歩行診断・歩行指導

歩き方は、最大の健康資産。

「どう歩いているか」は、足のトラブルだけでなく、膝・腰・姿勢・転倒リスク・疲れやすさまで左右する、人生100年時代の最重要ファクターです。当院では、デジタル歩行足底圧解析と足病医療の専門知見を組み合わせ、あなたの歩行を客観的に評価し、その場で指導します。

こんなお悩みはありませんか?

  • 長く歩くと足・膝・腰が痛くなる
  • 歩き方が不自然だと周りに指摘された
  • 靴底の片側だけがすり減る
  • 歩行中につまずきやすくなった
  • スポーツのパフォーマンスを上げたい
  • 将来の転倒予防・健康寿命のために今から備えたい

加齢によって、足と歩行は静かに変化していく

加齢による歩行の変化は、本人が気づかないうちに進行します。高齢者の約4人に1人が足の痛みを抱えているという調査結果もあり、足の痛みはバランス・歩行・転倒リスク・QOLと強く関連することが分かっています。

加齢に伴って足の中で起こる変化は次の5つです。

  • ①軟部組織の硬化:皮膚や踵の脂肪クッションなどが硬くなり、衝撃吸収能が低下する。
  • ②関節可動域の減少:足関節の背屈・底屈、距骨下関節の可動域が若年者と比べて12〜30%低下。親指の付け根(第1MTP関節)の可動域はさらに大きく、約32%低下するという報告もあります。
  • ③筋力低下:足・足趾の筋力が24〜40%低下します。特に母趾外転筋などの足内在筋の萎縮は、外反母趾や小趾変形の進行にも関与しています。
  • ④アーチの低下:足のアーチが低くなり、やや回内位(内側へ倒れる方向)へシフトしていきます。
  • ⑤歩行パターンの変化:若年者の「プッシュオフ(蹴り出し)型」歩行から、「プルオフ(引き抜き)型」歩行へシフトし、歩幅が狭く、推進力が低下していきます。

そして最も重要なメッセージは、これらの変化は「加齢だから仕方ない」ものではなく、適切な評価と運動・装具による介入で、多くを改善・遅延できるという点です。

歩行診断とは

足底圧分布・着地衝撃・荷重移動・歩幅・歩行リズムなどを、デジタル計測機器と超音波等の医療機器により客観的に評価する検査です。主観的な「歩き方の印象」ではなく、数値と画像に基づいて問題点を可視化することで、最適な指導やインソール処方の根拠となります。

足底圧計測(pedobarography)は、外反母趾・強剛母趾・扁平足・ハイアーチ(凹足)など、疾患ごとに特徴的な圧分布パターンを持っており、この解析から「隠れた変形の兆候」や「将来発症するリスク」を読み取ることも可能です。

歩行診断でわかること

  • 足底の圧力集中部位(タコ・ウオノメ・足底腱膜炎の原因)
  • 左右差・前後重心のバランス
  • アーチの機能不全(扁平足・ハイアーチ)
  • 膝・股関節・骨盤への連鎖的な負担
  • 転倒リスクの高い歩行パターン
  • 足関節背屈可動域の低下(転倒リスク因子としても知られています)

スタスタ体操:当院オリジナルの歩行改善エクササイズ

歩行診断の結果に基づき、加齢で特に低下しやすい「柔軟性・アーチ機能・筋力」の3点を鍛える、自宅で数分で行える簡単なエクササイズをご指導します。

① 壁ドンふくらはぎ伸ばし

壁に両手をつき、片足を後ろに引いてかかとを床に着けたまま膝を伸ばし、20秒キープ。足関節の柔軟性を取り戻す基本のストレッチです。ふくらはぎが硬いと蹴り出しが弱まり、歩幅が縮んで転倒リスクが高まります。

② 足首サッサ

床を掃くように、足首を内側・外側に回旋させる運動。後脛骨筋など、アーチを支える深層筋を賦活します。扁平足・アーチ崩れの予防に有効です。

③ 足指ぱーぎゅ/タオルギャザー

足指を大きく開いてから、ぎゅっと握る運動や、タオルを足指でたぐり寄せる運動。足内在筋を鍛えることで、地面を把持する力が戻り、転倒予防につながります。母趾外転筋など、外反母趾や小趾変形の進行に関わる重要な筋肉も一緒に鍛えられます。

歩くことの医学的価値

1日8,000歩・中等度強度の歩行は、鬱・認知症・心血管疾患・糖尿病のリスクを下げることが多くの大規模疫学研究で示されています。しかし「正しく歩けている」ことが前提であり、誤った歩行は逆に関節を痛める原因にもなります。当院は「歩くこと=究極の健康介入」という立場から、歩行の質を医学的に整えることを重視しています。

治療の流れ

Step 01|カウンセリング

お悩み・ライフスタイル・運動歴・既往歴をお伺いし、評価の目的を共有します。

Step 02|歩行診断

デジタル計測機器で歩行中の足底圧・着地衝撃・荷重移動を可視化します。足関節可動域・足内在筋の状態も合わせて評価します。

Step 03|評価・フィードバック

計測データに基づき、歩行の癖・問題点・改善余地をご説明します。加齢による変化がどの程度進んでいるかも、数値で客観的にお伝えします。

Step 04|運動指導(スタスタ体操)

必要なエクササイズ・ストレッチをご自宅で継続できるよう、動画や資料とともにご案内します。

Step 05|必要に応じたインソール作成・定期フォロー

歩行診断の結果に基づき、オーダーメイドインソールや定期診察で長期的にサポートします。

料金

項目料金(税込)備考
歩行診断&運動指導(初回カウンセリング込み)55,000円デジタル計測+指導込み
オーダーメイドインソール作成(併用時)55,000円必要に応じて
初診料5,500円
再診料2,200円
カウンセリング料(20分)13,200円※カウンセリングのみの場合

※自由診療(保険適用外)となります。料金はすべて税込表示です。

よくあるご質問

Q. 運動が苦手でも大丈夫ですか?

A. はい。スタスタ体操は自宅で数分で行える簡単なエクササイズで、運動習慣のない方でも続けられる内容です。

Q. インソールと併用すべきですか?

A. 足のアーチや圧力分布に明らかな問題がある場合は、インソールとの併用を推奨します。歩行診断の結果を踏まえてご提案します。

Q. 高齢の親にも有効ですか?

A. はい。加齢による関節可動域の減少・筋力低下・歩行パターンの変化は、介入により改善できることが分かっています。「年齢だから仕方ない」と諦めず、ぜひ一度の評価をおすすめします。

Q. 若い人にも意味がありますか?

A. あります。外反母趾・足底腱膜炎・ランナー膝などは、歩行パターンの癖が関与しているケースが多く、若いうちから歩行の質を整えることは、将来のトラブル予防に直結します。

Q. 保険は使えますか?

A. 自由診療(保険適用外)となります。